１組目　雰囲気入替装置

コント/森の熊さん

Ａ：こんにちは。冬眠から目覚めて巣穴から出た熊です。がおー。
Ｂ：こんにちは。引きこもってたけど親に追い出されて家から出た人間です。ひょえー。
Ａ：今から私は貴方に襲いかかる事になります。
Ｂ：助けてください。私はただの人間ですので襲われたら一発で死ぬ事になるでしょう。
Ａ：大丈夫です。痛いのは一瞬だけですので、思い切ってやられてしまいましょう。
Ｂ：その言葉を聞いたのは、健康診断で血液検査の時に看護士さんに言われた時以来です。
　　でも痛かったので、貴方のその言葉は嘘となります。だから死んだフリをして目を晦まします。バタッ。
Ａ：バレバレです。残念ながら、私の目は節穴では無かったのです。貴方は生きています。
　　そしてベタな方法で助かろうとしている顔面蒼白で必死な貴方は、精神的には既に死んでいます。
Ｂ：バレバレかぁ。貴方は、勘が鋭いですね。
Ａ：ありがとうございます。今度彼女に褒められたと、貴方が死んだ後自慢話しますね。
Ｂ：熊のくせに彼女がいるのか。これは負けてられない、生きて帰るぞ。
　　今度は鈴を鳴らしてみよう。チリンチリン！！
Ａ：「彼女」というワードで少しは力を出しましたか。異性のパワーは強いですね。
　　ですが、痛くも痒くもありません。しかも音より貴方の声の方がよく出てて聞こえやしません。
　　貴方は私にとっては塵の様な存在です。
Ｂ：これも駄目かぁ。貴方は我慢強いですね。
Ａ：ありがとうございます。ですが、褒めても手は出しますよ。
Ｂ：他に何か無いかなあ。
Ａ：無駄です。何度やっても、貴方のその打開策、だが遺作となるでしょう。
Ｂ：そうだ！テレビでやってたけど、熊の目を見つつ、少しずつ後ずさりすればいいんだ。
Ａ：正解ですが、その考えに至るまでの思考が遅すぎます。ですが悔しいですが、私の負けとなるでしょう。
Ｂ：どうだ！この負け犬！
Ａ：調子に乗らないように。私は熊です。
Ｂ：ごめんなさい。
Ａ：仕方ない、ここは退散するとしましょう。さようなら、また会いましょう。
Ｂ：やった！熊に勝ったぞ！俺は最強だ！！ワハハハハハハ！！！
Ａ：油断大敵です。ガブッ。
Ｂ：ぎゃああああああああああ！！！！！！！！

皆さんも熊には気をつけましょう。 fin.

２組目　クロスエキセント

コント/誘拐

A:(架空の人質に向かって)悪いなお嬢ちゃん。実は俺、悪いおじさんなんだ。お嬢ちゃんを人質にして君の両親からお金をいただくよ。(電話)

B:はい、もしもし。

A:アカリの父親か？今、お前の娘を誘拐した。1億円を今すぐ用意しろ。

B:(慌てながら)ちょっと待って下さい……
今、私もお宅に電話するところだったんです。

A:どういう事だ？

B:お前の娘のノゾミを誘拐した。今すぐ1億円を用意しろ。

A B:……どういう状況だ！？これ！？

A:俺らお互いの子供を誘拐したってことか？

B:何だ。この状況。とにかく、警察には通報するんじゃねーぞ。

A:通報したら俺も捕まるわ。

B:とにかく、お前が1億円を払え

A:お前こそ、娘の命が惜しくば、1億円を払え。

A B:……相殺じゃねーか。これ。

A:お前に身代金を払う必要があるのか？

B:要求金額が同じなんだよな。身代金は無しだ。
それよりも、人の子供を誘拐するってどれ
だけ罪が重いのか分かってんのか？
大人として最低な行為だぞ

A:それは分かってる。借金を返すためなんだ。それよりも……

A B:ブーメランじゃねーか。これ。

B:自分でも何言ってんのかわかんねーよ。

A:俺も話に乗ってしまったよ。完全にパニック状態だよ。
それよりも子供の声を聞かしてやるよ

B:こっちも子供の声を聞かしてやるよ

A B:(お互いに人質に電話を代わる)……子供同士の会話じゃねーか。

A:お前も電話を代わってどうすんだよ。
どんだけパニックになってんだよ。落ち着けよ。俺もだけど。

B:お宅の娘も反応に困ってたぞ。

(もう１つの携帯電話を取り出す)もしもし、
警察ですか？今、私の娘がロリコンクソ野郎に誘拐されてるんです。

A:おい、聞こえてるぞ。もうこれって…

A B:ブーメランじゃねーか。
道連れじゃねーか。
俺ら誘拐犯向いてねーよ。

暗転

３組目　シーサイドサンセット

コント/雨

トキ：うっわー……、いきなり凄い雨が降ってきたなあ……。とりあえず入口に置いてある服全部中に入れないと濡れちゃうなあ……。

レナ：（折り畳み傘を差しながら店に駆け込む）

トキ：うわっ突然来たっ！い、いらっしゃいませー。

レナ：ひゃー。折り畳みあるのに凄い雨でズブ濡れになっちゃったなあ。（折り畳み傘を店先で滅茶苦茶振って雫を飛ばしてる）

トキ：お客様……！？

レナ：本当にヤバかったなあもう。（店先の服で残った雫を拭いて傘をしまう）

トキ：ちょっとお客様……！？

レナ：ヤレヤレ、此処でちょっと雨足が弱まるまで避難しよっと。（その服で濡れた全身を拭いている）

トキ：ちょっとお客様！！

レナ：あ、これはこれは。此処はアパレルショップでしたか。冬に向けて服が欲しかったから見て気に入ったら買おうかな。

トキ：ありがとうございます。じゃなくてですね！！貴女どんだけ店内の商品をぞんざいに扱ってるんですか！？

　　　店先で傘振るわ、ウチの商品で傘や身体拭くわ、何やってるんですか！？

レナ：まあまあ。お天気は気紛れなモノ。さっきまで晴れてたのに突然降りだす雨。

　　　雨が人を狂わせた。そういっても過言では無いでしょうか？

トキ：過言ですよ！！例えそうだとしても貴女の様な非常識な行動は起こさないんですよ！

　　　振り回した分は良いですけど、拭いたのは弁償として買い取って貰いますからね！

レナ：そんなあ……。こんなおばちゃんしか着ない様なダサい服……。色も何か微妙に濃いし……。

トキ：そりゃお客様が拭けば水で生地の色も濃くなるでしょうね！セール特価品で８００円ですから我慢して下さい。

レナ：それでも微妙に高い気が。ダサいけどちょっとだけ高い雑巾だと思えば我慢出来るかな。

トキ：もう既に雑巾として散々使っていたじゃないですか！！気分が悪いよ！８００円のセール品だけども！

レナ：後は何か良いの無いかな。店先にセンスのない服置いてる店だからあんまし期待はしてないけど。

トキ：さっきから失礼極まりないな！！心の中に留めておいて！

　　　この人だけ冬で厚手着ててもブラジャー透けちゃえば良いのに。

レナ：うーん、これはちょっと良いかもね。値段との兼ね合いでギリギリ許せる範囲のセンスだ。

トキ：弁償での買い上げじゃなかったらとっとと追い出すのにな。

レナ：さっきの服の生地じゃ水の吸い取りが悪かったからこの生地ならちゃんと拭けるかも……。

トキ：またそういう目的で使う気ですか！？ここまで遠回しにセンス悪いって言われると自信が無くなってくよ……。

レナ：試しに一遍濡れた傘と身体と拭きたいんですけど、試着室借りても良いですか？

トキ：駄目に決まってるでしょ！！もう代金だけ置いてズブ濡れで帰ってよ！！

４組目　虎之助
※ユニット名の記載がありませんでしたので、暫定的にハンドル名を代わりとしています。
正式なユニット名がありましたらご連絡ください。

漫才/食レポ

Ａ，最近のお笑いだけで食べていくのは難しいから、食レポとかできないと
Ｂ，お前は、坂田さんの次の次の人か
Ａ，難しい突込みで、アホてこと
Ｂ，お前の、カズレーザーはどこにいる、というわけで食レポなんてやってもしょうがない、お笑いで食レポうまいやつにろくなもんじゃね
Ａ，でも渡部さんウマいいですよ
Ｂ，だから、ろくでもねーんだよ
Ａ，でも佐々木希ですよ
Ｂ，お前は鏡を見たことがあるのか

５組目　セブンセブンス

漫才/心理

2人「はい、よろしくお願いします」

速水「実は僕、大学生の頃に心理学を選考したんで結構心理テストとか詳しいんですよ」

南　「そうなんだ。でも、心理学ってなんか嘘くさい感じがするからね」

速水「そんなことないよ。例えば簡単な2択問題のどちらを選ぶかってだけで、性格を言い当てたり出来るんですよね」

南　「2択ね　ちょっと出してよ」

速水「いいよ　じゃあ二段ベッドなら上と下どっちで寝たい？」

南　「なるほど………　どっちかと言えば、二段ベッドの横に布団しいて寝たいかな」

速水「2択で答えなさいよ」

南　「これで性格がわかるの？」

速水「変なやつってことがわかったよ」

南　「変なやつ？僕が？」

速水「そうだよ」

南　「布団しいて寝るのって変かな？」

速水「二段ベッドの横で寝る部分のこと言ってるから
　　　そんな発言布団業界ＳＮＳあったら炎上するから」

南　「だって二段ベッドって好きじゃないんだよ」

速水「何でよ？」

南　「例えば二段ベッドの下で寝ようとするでしょ？
　　　そしたらさ『ここは、二段ベッドの一段目か。いや、この場合は上から数えるべきでこっちが二段目かもしれない。いやでも…』って朝まで考えてしまう」

速水「寝てくれ
　　　二段ベッドの中で思考の螺旋階段にはまるな」

南　「わかったよ寝るよ『ん？二段ベッドの中？中ってなんだ？僕は別に二段ベッドの内部に組み込まれてる訳ではない。まさか、このまま寝ると朝にはこの二段ベッドに取り込まれてベッドの部品としてこのまま…』」

速水「いや寝ろよ　二段ベッドのことで段々腹を立たせないでくれよ」

南　「寝る前に色々考えてしまって不眠症なんだけど心理学でなんとかならない？」

速水「いや心理学頼るんかい」

2人「以上です。またのお越しを」